楽々PIC

水田除草と言うブログを書いていますが、PIC関連の記事が意外に人気で驚いています。 PICを使った電子工作に興味を持つ方が多いことを知って、一緒にPICを学ぶブログを作りたいと思いました。 「楽々PIC」は教材と言うよりも少し実用性?のある楽しい道具を作りながら学ぶブログを目指します。

加算

13bit 加算・減算

 「加算・減算」と言う記事で、1byteデータの加算を例示していますが、今回は 13bit 以下のデータ同士の加算と減算です。 コーディング中の赤外線リモコン受信プログラムの一部アセンブラ・ソースで説明します。 <PICデバイス=18F1320>

下図のコメントに 16bit とありますが、197~202行目の加算処理ではオーバーフローの可能性があることに注意が必要です。 赤外線リモコン受信プログラムの中で下図が扱うデータは 13bit 長以下のためこのまま使います。 また181~186行目で入力値の大小比較に基づく分岐を行って、減算時結果が負にならない設計です。 デバックの結果、下図の大小比較には不充分な点があります。 加算・減算部のみ参考にして下さい。 (08/20日追記)

13bits_add_sub

プログラムは、入力値( shiftwh , shifutwl , irtoldh , irtoldl , irtim0h , irtim0l )を破壊することなく出力先( irtdth , irtdtl )に演算結果を記録します。
なお、前述ラベル名の末尾 h , l はそれぞれ上位、下位を示します。

加算・減算共に下位から演算を初め、下位同士の演算ではキャリーまたはボローを含まない命令を使います。 続く上位同士の演算ではキャリーまたはボローを演算に含めます。 16bit 長を超える値同士の演算も同様に、最下位の演算だけはキャリーまたはボローを含まず、他はキャリーまたはボローを含む命令を使います。


一連の記事のインデックスは 「とにかくビルド!」の末尾をご覧下さい。


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加算・減算

 加算と減算について簡単に説明します。 <PICデバイス=18F1320> 数値を扱う用途では当然ながら使用頻度の高い命令です。 「データ・メモリーf」を単に f と書くことがあります。

          ADDWF         f , d , a     ; データ・メモリー f の値に W の値を加えて W または f に記録
          ADDLW         k               ; W の値に、値 k を加えて W に記録
          ADDWFC      f , d , a     ;  f の値に W の値とキャリーを加えて W または f に記録

          SUBWF         f , d , a     ; データ・メモリー f の値から W の値を減じて W または f に記録
          SUBLW         k               ; 値 k から W の値を減じて W に記録
         SUBWFB      f , d , a     ;  f の値から W の値とボローを減じて W または f に記録
          SUBFWB      f , d , a     ;  W の値から f の値とボローを減じて W または f に記録
                                                    ボローはキャリーの反転

キャリーやボローは8bit長を超えるデータを扱う時に使います。

簡単な例で試してみます。 main2.asm の一部を書き換えます。

add

上図で、48行目追加、51行目コメントアウト、52,53行目を追加しています。

ラベル hot2 で始まるループでデータを転送する際に、転送元の値に30Hを加えて転送先に書いています。

間接アドレッシングからダウンロードした main2.asm をビルドして、データ・メモリーの0番地(reg0)の値を08Hに変更し、 Run & Halt してから上の変更を行って再度ビルドして Run & Halt した結果( File Registers ウィンドウ )を下図に示します。

add1

転送先に加える値を変えて試す場合は、先のソース48行目の値を変更してビルドです。 53行目、ADDWFの代わりにADDLWを使ってみるのも面白そうです。

8bit 長を超える値の加算・減算は「13bit 加算・減算」を参考にして下さい。


加減算の他に次のような論理演算もありますが、実際に使う場面で説明した方が良いように思います。  ここではニーモニックだけ列記します。

ANDWF  ,  COMF  ,  IORWF ,  NEGF  ,  XORWF  ,  ANDLW  ,  IORLW  ,  XORLW


一連の記事のインデックスは 「とにかくビルド!」の末尾をご覧下さい。


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