燻煙器の温度上昇試験の結果は、燻煙器内部に設置した 8.3W のヒーターで周囲温度 +5.7℃ で飽和しました。 このことから、試作した燻煙器の熱抵抗は約 0.69℃/W と考えています。(考え方が間違っていたら教えて下さい。)

熱抵抗は、三端子レギュレーターに付けるヒートシンクの選択に欠かせないなど、電子工作にもなじみ深いものですね。 燻煙器の木箱も電子工作の一部と拡大解釈しています。

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この燻煙器で周囲温度 +50℃ の内部温度を実現するためには 50/0.69 ≒ 72W のヒーターが必要そうです。 スモークウッドの発熱量は定かではありませんが、炭素 1kmol  の燃焼熱 393.5MJ ( 109.3kWh ) から単純に計算すると 250g で 4時間 燃焼するスモークウッドの発熱量は 569W のヒーター相当と考えています。

実際にはスモークウッドの含水率や気化熱、不完全燃焼分で何割か低い値になると思います。

大した根拠もなく半分と考えると 250g で 285W ですから、この燻煙器では概ね 66g のスモークウッドで足りそうです。

計算に間違いがあれば、スモークウッドの量を加減して対応することになりますが、補助ヒーターとしては 72W の半分で 36W あれば良しとします。 入手しやすいヒーター(セメント抵抗)を選んで補助ヒーターは 38.4W にしてみる予定です。

スモークウッドも補助ヒーターも間違いがあれば数を加減すれば良いのですが、内部温度を高めた時に食材から出る水分の影響で、どの程度杉板が変形するのか・・・そっちの方が心配です。

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